2015年02月24日

若い人の不眠はすぐに寝付けない

若い人の不眠で多いのは「すぐに眠れない」という症状です。原因としては、布団に入る前にリラックスできていないことや、精神的なストレス、生活のリズムの遅れなどがあげられます。

眠れない状態が続くと心身が不安定になる「不眠症」

悩みごとなどがあって、なかなか寝つけをいことは、誰にでもあります。このような一過性の不眠は、通常は問題ありません。しかし、次のような場合は注意が必要になります。
  • 布団に入っても眠れない」「夜中によく目が覚める」などの不眠の症状が、週の半分以上ある。
  • 不眠が1ヶ月以上続く
  • 不眠が続いて心身が不安定
このような場合は、「不眠症」と考えられるため、治療が必要となります。

若い人に多いのは入眠障害と宵っ張りの朝寝坊

不眠は、大きく4タイプに分けられます。布団についてもなかなか眠りに入るこができない「入眠障害」、睡眠の途中で何回も目が覚めてしまう「中途覚醒」、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」、睡眠時間は十分なのに深く眠った気がしない「熟眠障害」です。このうち、20〜30歳代の若い人に多いのは、入眠障害です。入眠障害とは、床についてから眠りに入るのに30分〜1時間以上かかり、本人がそれを苦痛に感じる場合を指します。
また、いわゆる「宵っ張りの朝寝坊」が多いのも、若者の特徴です。夜遅くのある一定の時刻にならないと眠れず、いったん眠りにつくとぐっすり眠ってしまい、朝なかなか起きられません。10歳代後半から20歳代前半の若者に多く見られ、勉強や仕事に大きな支障を来します。宵っ張りの朝寝坊は、長期休暇の後などにも見られることがありますが、長く続く場合には治療が必要です。

寝つけない原因

若い世代の不眠の原因で多いのは、精神的なストレスです。仕事での緊張感が夜まで持続したり、仕事や私生活での心配ごとや悩みがあったりすると、なかなか寝つけなくなります。また、一度うまく眠れないと、「また眠れないのではないか」と不安になり、ますます寝つけなくなります。夕食後にコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を飲んだり、寝る前に喫煙したりすることも、神経を興奮させ、不眠の原因になります。また、宵っ張りの朝寝坊は、遅くまで起きている夜型生活が続いたために、体内時計が遅れてしまうこともあります。

リラックスしながら同時に生活習慣を正す

眠りに入るには、心身がリラックスしている必要があります。帰宅した直後は心身がまだ緊張しているため、すぐには眠れません。床につく前の1時間半くらいは、入浴したり好きな音楽を聴いたりして、リラックスする時間を確保しましょう。
また、無理に眠ろうとせず、眠くなってから床につくようにします。床についても眠れなければ、床を一度離れて気分転換するとよいでしょう。宵っ張りの朝寝坊の解消には、朝起きたらすぐに太陽の光を浴びたりして、体内時計を調節する必要があります。

不眠が続いたら受診

不眠が続くようなら、1人で悩まずに精神科や心療内科、不眠外来などを受診することが大切です。かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に相談するといいでしょう。

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posted by sleeplessness at 19:54 | Comment(0) | 若い人の不眠